「ありがとう」后面用「ございます」还是「ございました」?
  「ありがとう」に続くのは「ございます」?「ございました」? 「ありがとう」后面跟上「ございます」?还是「ございました」?   お礼の手紙やメールを書くとき、「ありがとう」のあとを「ございます」とするべきか、「ございました」とするべきか悩んだことはないだろうか。 在写感谢信和电子邮件时,大家都纠结过在「ありがとう」后面是该写「ございます」还是「ございました」吧? これがたとえば何かの
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2017-09-29

 

「ありがとう」に続くのは「ございます」?「ございました」?

「ありがとう」后面跟上「ございます」?还是「ございました」?

 

お礼の手紙やメールを書くとき、「ありがとう」のあとを「ございます」とするべきか、「ございました」とするべきか悩んだことはないだろうか。

在写感谢信和电子邮件时,大家都纠结过在「ありがとう」后面是该写「ございます」还是「ございました」吧?

これがたとえば何かの会のときにする挨拶なら、あまり悩むことはないかもしれない。開始の際には「本日はご来場くださいましてありがとうございます」と言うであろうし、お開きのときには、「おいでくださり、ありがとうございました」と言うであろう。

这要是用在什么会场的寒暄语里,或许大家就不会这么烦恼了。因为集会开始时要说「本日はご来場くださいましてありがとうございます(感谢大家今日到场)」,结束时则要说「おいでくださり、ありがとうございました(感谢大家今天光临)」。

「ありがとう」は、存在がまれである、めったにないという意味の形容詞「ありがたい」から生まれた語で、これが、うれしく思うなど、相手に対する感謝の気持ちを表す挨拶のことばになったものである。このような意味の「ありがとう」が広く使われるようになったのは江戸時代からで、それまでは「かたじけない」が使われていた。ただし、上方では「ありがとう」はあまり使われなかったらしい。

「ありがとう」一词是从表示稀有、十分罕见之意的「ありがたい」派生出来的词语,之后变成了表示高兴、向对方表达感谢之情的寒暄语。表示这种意思的「ありがとう」是从江户时代开始被广泛使用的,在那之前使用的是「かたじけない」(感谢之至)。不过据说在京都、大阪近畿地区不怎么使用「ありがとう」。

ところで、『日本国語大辞典』で引用されている全用例で「ありがとう」を検索してみると、あとに続くのは「候」「ござる」「ござり(い)ます」「存じます」「さん」などで、「ございました」と続く例は一例も見当たらない。だとすると、「ありがとうございました」はけっこう新しい言い方だということが考えられる。

但是,在《日本国语大辞典》中搜索所有包括「ありがとう」的例句,会发现后续的词有「候」「ござる」、「ござり(い)ます」、「存じます」、「さん」等,但接「ございました」的例句一个也没找到。因此可以得知「ありがとうございました」是相当新的一种说法。

では、なぜ「ありがとうございました」が生まれたのか。「ありがとうございました」には、「ありがたい」というもとになった形容詞本来の意味が残存していると考えられる。つまり、挨拶語としてではなく、めったにないということを述べているというわけである。たとえば「うれしい」が「うれしゅうございます」とも、「うれしゅうございました」とも言えるのと同じである。

那么,为什么会产生「ありがとうございました」这种说法呢?一般认为「ありがとうございました」中残留有词源「ありがたい」这个形容词本来的意思。也就是说并不是作为寒暄语,而是叙说“难得、十分罕见”之意。例如「うれしい」可以说成「うれしゅうございます」和「うれしゅうございました」,这也是同样的道理。

この「ありがとうございました」が次第に挨拶語に変わったと考えるべきであろう。

之后这句「ありがとうございました」逐渐地变成了寒暄语。

今となっては使い分けはあまり厳しく考える必要はないであろうが、あえて言うなら、現在の事柄については「ありがとうございます」を、過去の事柄や間もなく終わることが確実な事柄については「ありがとうございました」と使うのが妥当だと思われる。

虽然到现在不需要太严格地考虑区分使用,但是如果硬要说区别的话,关于现在的事情要用「ありがとうございます」,关于过去的事情和不久马上就要结束的确切事情,则要用「ありがとうございました」,一般认为这样使用才妥当。

なお、ことば遣いに厳しかったという落語家の十代目桂文治師匠(1924~2004年)が、この「ありがとうございました」についてたいへん興味深い発言をしているので、簡単に触れておきたい。文治師匠は以下のように述べているのである。

另外,对措辞非常严格的落語家(单口相声演员)第十代桂文治师父(1924~2004年)对这句「ありがとうございました」做了颇有兴趣的发言,所以我想简单地介绍一下。文治师父做了如下的阐述:

「商人は『(ありがとう=筆者補)ございます』。『ました』じゃ、『もう、この後はご贔屓にして戴かなくても結構で』って言ってるようなもんですから……。縁切りですよ。」(桂文治著/太田博編『十代文治 噺家のかたち』2001年うなぎ書房刊)

“商人用『(ありがとう=笔者补)ございます』,用『ました』的话,就会变成‘之后可以不再需要您的关照了’这种意思……也就是断绝关系。”

(桂文治著/太田博编《十代文治 说书艺人的形式》2001年鳗鱼书房刊)

私は商人ではないが、これを読んでからはなるべく「ありがとうございます」と言うように心掛けている。

尽管我不是商人,但自从读了这个之后我会注意尽量都说「ありがとうございます」。

 

 

资料来源:JapanKnowledge

翻译:知诸学院 akatuki

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