日语美文欣赏:11个有关“旅行”的日语小故事
  人は、なぜ旅に出るのでしょうか。  人为何要踏上旅途呢?   日常から離れ、見知らぬ場所に向かうことで何が見つかるのでしょうか。  逃离日常生活,去到陌生的地方能有怎样的发现呢?    非日常のなかだからこそ、新しい発見がある。 自分はこんなものが好きだったんだ。こんなことで感動するんだ。そして、いつもの日常が思っていた以上に大切だったんだ、という風に。 正是因为身处于非日
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2017-09-11

 

人は、なぜ旅に出るのでしょうか。 

人为何要踏上旅途呢?
 
日常から離れ、見知らぬ場所に向かうことで何が見つかるのでしょうか。 
逃离日常生活,去到陌生的地方能有怎样的发现呢? 
 
非日常のなかだからこそ、新しい発見がある。
自分はこんなものが好きだったんだ。こんなことで感動するんだ。そして、いつもの日常が思っていた以上に大切だったんだ、という風に。
正是因为身处于非日常的环境当中才会有新的发现吧。
原来自己喜欢的是这种东西啊。原来这样的事情会让人感动啊。还有,原来一直习以为常的日常生活如此重要啊。
 
人は発見も感動も、その他いろいろな感情も、すべて言葉によって形にします。
人的发现也好感动也好,还有其他的各种感情都会借由语言来表现。
 
言葉が感情に形を与える、と言い換えてもいいのかもしれません。
可以说,是语言给予感情以形态。
 
いま、羽田空港国内線第1旅客ターミナルの出発ロビーで、アート展示「旅する日本語」が開催されています。放送作家の小山薫堂氏による「旅」と「日本語」をテーマにしたエッセイに、片岡鶴太郎氏が挿絵を手がけた作品が並びます。キーワードとなる日本語は、どれも日常生活では聞き慣れない、ちょっと難しいものばかり
现在日本羽田机场国内线第一旅客航站楼的出发大厅正在举办“旅行日语”的艺术展。放送作家小山薰堂以“旅程”和“日语”为题创作的小散文,以及片杠鹤太郎所绘的插画作品正在展出。这里的日语关键词都是一些在日常生活中不常听到的、稍微有些难懂的日语。
 
しかしそれが旅情感や非日常、知らなかったものと出会う好奇心と重なり、旅で感じたことを形にするのに美しい働きをもたらしています。
可那正好与旅行中的情感、非日常的生活,以及与未知相遇的好奇心结合在一起,赋予旅行中的感受以最美的形态。
 
あなたもきっと旅に出たくなる、美しい日本語と心温まるエッセイをどうぞ。
读完你肯定也会想踏上旅途,请欣赏下面这些美丽的日本语和温暖心灵的小散文吧。
 

 

01.壮挙
彼女の実家への旅がこんなにドキドキするとは思わなかった。娘さんをください!と、果たしてきちんと言えるだろうか?これはまさに、人生最大の冒険なのだ。
没想到去她老家的旅行会这么令人心跳加速。不知道能不能好好的说出“请把您的女儿嫁给我!”这句话。那可真是人生中最大的一次冒险。
 
壮挙(そうきょ
勇気のいる、大掛かりな仕事や冒険。
充满勇气的,大规模的工作或是冒险。
 
 
 
02.見和ぐ
父と旅に行くといつも銭湯に連れて行かれた。その街の日常に触れることが一番贅沢な旅なんだと父はいつも繰り返していた。あれだけ嫌だった銭湯の旅…その魅力がようやく分かる年齢になった。
和父亲旅行每次都会被带去澡堂。父亲总是说能够感受一个地方的日常才是最奢侈的旅行。曾经那么讨厌澡堂之旅的我,也到了能够读懂它的魅力的年龄了。
 
見和ぐ(みなぐ
見て心が穏やかになる。
看着心情就会归于平静。

 

 
03.探勝
空港に着いたとき、自宅にカメラを忘れてきたことに気づいた。久しぶりの夫婦ふたり旅なのに…。でも、妻の一言で気分が晴れた。「写真を撮るより、目に焼き付ける方が認知症の予防になるんだって」さて、今回はどこを巡ろうか。
刚到机场就发现相机忘在家里了。明明是难得的夫妻旅行,我却...
可是,妻子的一句话让我立刻重整了心情。“听说比起拍照片,用眼睛来将记录景色能够预防老年痴呆喔。”那么,这回要去哪里转转呢。
 
探勝(たんしょう
景色のいい土地を尋ねて見て歩くこと。
去到美丽的地方,一边走一边欣赏。
 
04.旅物
最近のレストランのメニューは、さながら日本地図のようだ。肉、魚、野菜…こだわり食材の産地がズラリ。その土地に思いを馳せれば、幸せな胃袋の旅が始まるのだ。
最近餐厅的菜单宛如日本地图。一排排地写着精心挑选的肉、鱼、蔬菜等食材的产地。如果有身临其境的心情,那么胃就踏上了幸福的旅程了。
 
旅物(たびもの
遠くの地から送られて来た魚や野菜。
从远方送来的鱼或是蔬菜。
 
05.一擲
失恋した時の元気になるおまじないは、一人旅と決めている。あてもなく飛行機に飛び乗り、知らない町を歩いて、知らない町でご飯を食べ、そして知らない町の美容室へ。そこでバッサリ髪を切る…なんてことはしないで、シャンプーだけ。あんなやつとの思い出なんて、洗い流すだけでじゅうぶんだ。
治疗失恋的魔法,就是一个人去旅行。漫无目的地座上飞机,在陌生的街道上漫步,在陌生的城市里吃饭,然后再跑到陌生城市的美容院,在那里爽快地剪去长发……不用这么麻烦,只需要洗个头就行了。和那种家伙在一起的回忆什么的,冲洗掉就好了。
 
一擲(いってき):
思い切って一度に全てを投げ捨てること。
狠狠心一次性全部抛开。
 

 

06.晏起
子供たちを夫に託し、久しぶりに帰省した。実家の匂いは、母になった私を少女に戻す。さぁ、夜は同窓会。そして、この旅のいちばんの楽しみは…朝寝坊。
把孩子交给丈夫照看,久违的回了一次家乡。家乡的味道让已为人母的我仿佛回到了少女时代。还有晚上有同学会。以及,这次旅行最大的乐趣...睡懒觉。
 
晏起(あんき
朝遅く起きること。
早上起的晚。
 
 
07.来意
田舎の親友が突然上京してきた。どうしても合わせたい人がいるという。空港まで迎えに行ったら、到着ロビーになぜか僕の妹がいる。その後ろから親友が現れ、「お兄さん!」と呼ばれた時、頭の中が真っ白になった。今夜は朝まで飲み明かすことになりそうだ。
乡下的好友突然来东京了。说是有一个无论如何都想让我见一面的人。我去机场接他,发现到站大厅里不知为何我的妹妹也在。好友跟在妹妹后面,被叫了一声“哥哥”时我的脑海中一片空白。今晚可能会一醉到天明吧。
 
来意(らいい
客が訪ねてきた目的、わけ。
客人来访的目的,理由。
 
 
 
08.凍て星
日本一の星空を見に行かない?という親友の誘いに乗って北海道に出かけた…ものの、極寒の天体観測を甘く見ていた私は風邪をひき、病院へ!その時のお医者さんが…今の旦那さま。そう言えば、あの冬の星は、私の人生を変えるくらいにキラキラと輝いていた。
想去看看日本最棒的星空吗?应了好友的这个邀请前去北海道,结果,我因为对这极其寒冷的天体观测掉以轻心而患了风寒,还住进了医院!那个时候照看我的医生...就是我现在的丈夫。这么说起来,那个冬天的星星,闪耀着改变了我的人生。
 
凍て星(いてぼし
凍りついたように、光のさえた冬の夜空の星。
像是裹上了一层冰一样,在冬季寒冷的夜空中闪耀着清澈光芒的星星。
 
 
09.道の記
いい万年筆を携えて旅をするとどこに行っても絵葉書を探したくなる。気に入った一枚を買い、その地で思ったことを綴る。宛先は…自分自身。それは旅を終えた自分への大きなご褒美となる。
如果带着好的钢笔出行,不管去到哪里都想去买明信片。买下一枚喜欢的,写上当时在那儿的想法。寄给...自己。那是给旅行结束的自己最好的奖励。
 
道の記(みちのき
旅行中のことを記した文。道中記。
将旅行中的事情记录下来。旅行笔记。
 
 
 
10.空上戸
旅先の居酒屋は、究極のガイドブックになり得る。偶然隣り合わせた地元の人と酒を飲み交わし、知る人ぞ知るスポットを聞き出すのだ。杯を重ねるごとに行くべき場所が増えるのは嬉しいけれど、その分、明日が辛くなることはもちろん承知している。
旅途中的居酒屋可能是最好的旅行指南。偶然的与邻座的当地人喝酒,就能够打听出只有行家才知道的景点。在酒杯与酒杯的一次次碰撞中知道了越来越多值得一去的地方很是高兴,但是,正因为这样对于明天会很辛苦这一点也做好了心理准备。
 
空上戸(そらじょうご
お酒を飲んでも酔いが顔にでない人。
即使喝了酒也不会表现出醉意的人。
 
 
11.暗涙
遠距離恋愛のクライマックスはいつも空港で訪れる。ゲートに向かいながら手を振る彼に精一杯の笑顔で手を振り返し、そして夜の空に昇っていく飛行機を見て涙を流す。彼の目に映る東京の夜景も滲んでいるのだろうか?
远距离恋爱的高潮部分总是会出现在机场。向朝着大门挥手的他用尽全力的挤出笑脸挥手回应,然后望着飞向天空的飞机流下眼泪。他眼里映出的的东京夜景是否也会洇开呢?
 
暗涙(あんるい):
人知れず心の中で流す涙。
不为人知的在心中默默流下眼泪。
 
 
旅先で朗読小説を楽しもう
在目的地享受朗读小说的乐趣吧
 
「旅する日本語展」では、紹介した11のエッセイをスマートフォンのなかに持ち出して、移動中や旅先でも楽しめるサービスを実施。
展示されている本型のライトに専用アプリ「LinkRay」をかざすだけで、フリーアナウンサー高島彩さんのエッセイ朗読がいつでも聴けるようになるそう。その他にも、小山薫堂氏の音声コメントや、片岡鶴太郎氏によるスマホ用壁紙など、楽しめるコンテンツが用意されています。
羽田空港を訪れた際には、旅の思い出に「美しい日本語」を持ち帰ってみては?
在展览中还有将“旅行日语展”中介绍的11篇小说放到手机里的服务,在旅途中和目的地都能尽兴阅读。
只需将展示着的书形灯用专用的APP「LinkRay」扫一下,就能随时随地的听到自由主播高岛彩的短文朗读。除此之外还有小山薰堂的声音留言,片冈鹤太郎制作的手机壁纸等,为大家准备了很多有意思的内容。
在造访羽田机场时,做为旅途的一个回忆将“美丽的日语”带回家如何?
 
 
文章来源:ネタリカ
文章翻译:知诸学院 四季
本文为知诸学院原创翻译,转载请注明出处。
到底啦!