JLPT日语能力考试历年真题解析(N1词汇语法)vol.7
問題12——日语能力考试N1真题(N1长阅读)
給与には外的報酬と内的報酬のふたつがある。
外的報酬とは給与そのものやインセンティブ(賞励金)といった、お金として受け取れるものである。
それに対して内的報酬とは、給与の額には表れないが、その仕事を通して得られる満足の報酬といったものである。
たとえば、こんな給与はどうだろうか。
外部の人と知り合う機会がある「出会い給与」、そこにいるだけで新しい情報に触れられる「情報供与」、専門的な技を習得できる「技磨き給与」、気の合った仲間と一緒にいられる「ふれあい給与」、そして一流の人をそばでウォッチできる(注1)「おそば給与」など、そんな給与の名称はないが、あると嬉(うれ)しい給与である。
私の場合、外的報酬よりも内的報酬を増やすことを心がけてきた。
たしかに、同僚よりも低く評価されたショックは今でも忘れられないし、同期とのボーナスの差が何十万もあって愕然(がくぜん)としたこともあった。
しかし、生活が脅されるほどの額でもないと割り切れば、目に見えない給与を増やすほうが個人的な満足は高いことがわかったのである。
また、仕事を長く続けていくには、内的報酬がちゃんとなくてはつとまらないということもわかってきた。
仕事をなし遂げたときの「達成感」や、自分が成長していることを実感できる「成長感」こそ仕事の原動力であって、他人からの評価という、自分の努力ではいかんともしがたい(注2)ものにとらわれすぎるのは得策ではないと気づいたのである。
(中略)
どんなに外的報酬が高くても内的報酬が極端に低い仕事だと、長く続けることはできない。また、①そこで得たお金は身につかないことが多い。
いっぽう、内的報酬の高い仕事なら、もしかしたら将来ビッグな(注3)報酬に化けるかもしれない。その可能性は充分にあると言っていい。たとえ戻ってこなかったとしても、続けていけるよさはある。
私の友人に、編集部で十年間アルバイトを続けた人がいる。正社員に比べて給与は低く、ボーナスも、退職金ももちろんない。
しかし、その後フリー(注4)になった友人は、正社員よりもはるかに多い報酬を得るようになった。アルバイトの十年間で技術を身につけ、人脈を培い、仕事の幅を広げた、②まさに内的報酬が外的報酬へと実を結んでいったのである。
時価で給与を計るより、心の満足を含めたトータルかつ長期の視点で報酬をとらえないと、結局のところ給与は増えていかないのだと思う。
(松永真理『シゴトのココロ』による)
(注1)ウォッチできる:ここでは、観察できること
(注2)いかんともしがたい:どうしようもない
(注3)ビッグな:大きな
(注4)フリー:フリーランスの略。特定の組織に所属せず自由に仕事をする人
66 外的報酬と内的報酬の説明として本文と合っているものはどれか。
1 外的報酬は仕事の幅を広げるのに必要なものであり、内的報酬は会社から評価され給与として得られるもの
2 外的報酬は将来の自分のために必要なものであり、内的報酬は自分の努力では得られないもの
3 外的報酬は給与として得られるものであり、内的報酬は長期的には満足感が得られないもの
4 外的報酬は他人から評価され得られるものであり、内的報酬は仕事を長く続けるために必要なもの
67 ①そこで得たお金とあるが、そことは何を指しているか。
1 報酬の低い仕事 2 やりがいのある仕事
3 内容に釣り合わない仕事 4 心の満足感を伴わない仕事
68 ②まさに内的報酬が外的報酬へと実を結んでいったとあるが、どういうことか。
1 仕事に慣れて早く片づけられるようになり、同僚と同じ金額の収入を得た。
2 ボーナスも退職金もないが、同じ会社で仕事を続けた結果、収入が増えた。
3 成長感や達成感を得るために働いてきたことが、高い収入につながった。
4 10年間アルバイトを続けて、正社員と同じ収入を得られるようになった。
69 この文章で筆者が最も言いたいことはどれか。
1 人脈や仕事の幅を広げて高い収入を得ることができれば、それが仕事の原動力になる。
2 すぐに高い収入に結びつかなくても、心の満足感を重視して仕事を続けることが大切だ。
3 大きな収入を得たいと考えるなら、アルバイトを続け高い技術や人脈を得ることが大切だ。
4 見えないところで努力して仕事をすれば、他人が高く評価してくれ、いつか収入も高くなる。
66正解:4
解析:作为“外部的报酬和内部的报酬”的说明,和本文相符合的是哪一项?
文章开头总起,工资分两类,然后用两个下定义,下判断的「~とは」,来具体介绍了两类工资的形态:「外的報酬とは給与そのものやインセンティブ(賞励金)といった、お金として受け取れるものである。
それに対して内的報酬とは、給与の額には表れないが、その仕事を通して得られる満足の報酬といったものである。/所谓外部的报酬是指工资本身或奖金,能够领取的东西。与此相对,所谓内部报酬是指无法表示出工资的额度,是通过工作获得满足的报酬」。那么抓住这两个定义,也就是主张,根据内部报酬是一种工作的满足,所以选项2,3是错误的。根据「たしかに、同僚よりも低く評価されたショックは今でも忘れられないし、同期とのボーナスの差が何十万もあって愕然(がくぜん)としたこともあった。/的确,至今忘不了因比同事获得的评价较低而受到的打击,也曾愕然于和同时期的同事的奖金相差数十万」,可见“奖金”就是“外部报酬”,而外部报酬就是“从他人那里得到的评价”。所以选择第4项「外的報酬は他人から評価され得られるものであり、内的報酬は仕事を長く続けるために必要なもの」。
67正解:4
解析:文中有“在那里得到的钱”,那里是指哪里?
「そこ」到前文中去找。前文是「どんなに外的報酬が高くても内的報酬が極端に低い仕事だと、長く続けることはできない。/无论外部报酬有多高,但如果是内部报酬极端低的工作,也无法长期持续下去。」而文章开头就说了,内部报酬是一种工作的满足,所以,这里就是指外部报酬高,但工作得不到满足。因此选择第4项「心の満足感を伴わない仕事」。
68正解:3
解析:“的确实现了内部的报酬和外部的报酬的结合”,是指怎么回事?(解说)
首先,这题出现在举友人的例子中:「私の友人に、編集部で十年間アルバイトを続けた人がいる。正社員に比べて給与は低く、ボーナスも、退職金ももちろんない。
しかし、その後フリー(注4)になった友人は、正社員よりもはるかに多い報酬を得るようになった。アルバイトの十年間で技術を身につけ、人脈を培い、仕事の幅を広げた、②まさに内的報酬が外的報酬へと実を結んでいったのである。」文中的「しかし」是个转折,可见友人之前外部报酬很低,那么之后成了自由职业者的友人,他的外部报酬根据转折的语气,可知是变高了,同时,文中也说了,比正式职工拿得还多。其次,友人不但掌握了技术,还培养了人际关系,扩大工作面,这是他内部报酬的获得。这就是作者认为的外部报酬和内部报酬得到了完美地结合,并结出了成果。因此选择第3项「成長感や達成感を得るために働いてきたことが、高い収入につながった。」,这里的「成長感や達成感を得る」就是内部报酬,这里的「高い収入」就是外部报酬。
69正解:2
解析:此文中作者最想表达的是什么?(主张)
这个问题在这句话中得到了充分地体现:「いっぽう、内的報酬の高い仕事なら、もしかしたら将来ビッグな(注3)報酬に化けるかもしれない。その可能性は充分にあると言っていい。たとえ戻ってこなかったとしても、続けていけるよさはある。」,「いっぽう/一方」这就是对比的表现,后面的内容,正是作者的主张:另一方面,如果是内部报酬高的工作,也许将来能变得报酬高。可以说那是有充分的可能性的。即使不能化作高报酬,也有持续下去的好处。在文章的末尾,作者用「~と思う」,再次总结了自己的主张:「時価で給与を計るより、心の満足を含めたトータルかつ長期の視点で報酬をとらえないと、結局のところ給与は増えていかないのだと思う。/如果以时价来计算工资,而没有将心灵的满足计算进去,没有以总体的长期性的视点来看待报酬的话,到头来是无法增加工资的。」可见,内部的报酬是更重要的,因此选择第2项:「すぐに高い収入に結びつかなくても、心の満足感を重視して仕事を続けることが大切だ」。
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